「自分ってもしかして発達障害なんじゃないかなー」
「完全に発達障害なんだけど診断されるのなんか不安だなー」
「そもそも診断って必要なの!?」
と思っているそこのあなた!
確かに診断を受けるのって不安だし、そもそも診断を受けても何も変わらないんじゃ意味がないって気持ちになりますよね。
昨年に大人の発達障害(ASD)の診断を受けた私が、そのお悩みに答えます!
診断に至る経緯
なんとか生きてこれた30数年
私の場合は自分で自分のことを大人の発達障害って自覚はありませんでした。
ただちょっと個性的なだけってくらいに思ってたんですね、はい。
一応私生活も、仕事もそれなりに上手くこなせてました。
まあ、サプリの力を借りたりしてましたが。
子どもが生まれたのが転機
しかし、私の人生が大きく変わったことがあります。
それは子どもです。4年前に育児が始まってから生活が一変しました。
育児をきっかけに仕事でのストレスも強くなり、自分のキャパシティーを超えてしまったんですね。
ものすごく情緒が不安定になり、めちゃくちゃハイテンションになったり、逆に動くことすら出来なくてぐったりしたりしていました。
そんな様子を見かねた妻の強いすすめ(というか圧力)で精神科を受診することになりました。
受診
精神科で働いていた経験もあるので、自分で信頼できそうな精神科病院に連絡して予約を取りました。
そして、予約の当日。妻と子供を連れて病院へ。
私が受診した病院は初診のときは初診の人だけの時間帯を設けているので、静かな待合室で待ちました。
問診票に簡単な質問に答えて、採血やら心電図やらを取りました。
そして、頼りなさそうな先生に生い立ちやらを聞かれる。
妻も個別に先生から話を聞かれたあとに先生からの診断。
「看護師さんだからわかると思うんですけど、ASDっていう発達障害です。」
「自閉スペクトラム症とも言います。」
「治療方針としては副作用の少ないお薬を飲んで貰おうと思います。」
と言われ、お薬を処方されてお家に帰りました。
診断された時の感想
診断されたときには「あーなるほどー大人の発達障害か、そっちねー」とかわけのわからないことを考えていました。多分驚いていたんだと思います。
先程も話した通り、精神科で看護師をしていたこともあったので発達障害についてやASDについてはそれなりに詳しく知っていましたが、自分ではなかなかわからないもんなのですねー
ただ知識があったので「そういえば、みんな当てはまるな」と思いました。
そして発達障害に関する本を再読したり、新しい書籍を読んだりしてみると、世界観が変わってきました。
「あー一般的な人たちと自分てこんなに違うんだー」
「自分って宇宙人の中に放り込まれたようなもんじゃね?」
と思いつつも妙にワクワクしてきた謎の感覚を今でも覚えています。
診断のメリット
1家族の理解が得られる
診断を受けて一番変わったのは家族だと思います。
妻が私が発達障害だとわかった事で、対応の仕方が随分変わりました。
特に疲れに対しては敏感に察してくれて休ませてくれたり、私の変なこだわりも受け入れてくれたりと。
それから何を考えているか伝わらないと、不安になっていたようですが、それもそういうもんなのだと受け入れてくれたそうです。
まあ、私のような大人の発達障害からしたら他人の考えていることなんて何一つわからないですけどね笑
かといって育児が大変なのには変わりはないのですが、自分にとって家庭が居心地よくなったことで、負担感も減り生活しやすくなりました。
2自分自身の理解も得られる
先述したように、自分自身が納得出来たのも大きな変化です。
自分が当事者だとわかって発達障害を理解するとかなり世界観が変わります。
妻に発達障害の本を読みながら
「えー一般的な人類はお互いに何を考えているのかなんとなく通じたりするってホントなの!?」とか
「一般的な人類は誰かの態度とか言動とかなくても雰囲気が悪いってわかるの!?すごくない?」
とか妻に聞きながら、驚きの連続です。
そう、発達障害を理解すると、その対比でごく普通の人達のこと理解できるんです。
ちなみにそのへんに関してはこの本が特に役立ちました。
自分を理解して生活を再構築するとかなり、生きやすくなりますよ
3処方薬が出る場合もある
私は疲れやすいけれど、過集中気味になるので疲労困憊になりやすいです。
それが原因で気分が不安定になるので、バルプロ酸徐放錠という薬が処方されました。
抗てんかん薬としても有名ですが気分安定薬です。
この薬、最初は特に何も感じなかったのですが、今ではかなり効果を実感しています。
発達障害は人間関係にストレスを感じやすい傾向があって、私もそうなんですが、この薬を飲んでいるとかなり軽減されます。
「あれ、今のはいつもなら引き釣りそうなのに、ほぼノーダメージだ」
「今日は苦手なスタッフと一緒に仕事だけどそんなに気にならないぞ」
とかそんな感じです。
基本的に薬で発達障害は治りませんが、二次的な障害や生きにくさを改善してくれることはあるので、かなり助かっています。
ちなみに、妻はこの薬を飲むようになってからすごく穏やかになったと言っています。
4自分自身との向き合い方が変わる
自分が大人の発達障害とわかると、それを受け入れて生活するようになります。
私はASDだけど、ちょっとADHD気味な部分があって、注意が分散しやすいんです。
なので、毎朝することはタスク化して必ずすることにしています。
そうすることで、忘れ物をしたり無駄なことに時間を使い過ぎたりせずに済みます。
さらに余計な意志力を消耗せずに、その日1日を始められます。
休日もするべきことやしたいことをスマホのタスクアプリで見れるようにしています。
それから休憩もタスク化しています。これをしないと多動になったりしてやばいので。
それから、診断される前から飲んでいたホスファチジルセリンというサプリも毎日しっかり飲むようになりました。
だって発達障害に効果があるっていうし、実際に効果もあったし。
詳しくはこちらの記事を


こういう感じで自分自身との向き合い方が変わると生活が変わります。
そして生活のが変わると生きやすくなっていきます。
今では私は生き生きとしています。
診断のデメリット
診断を受けて1年立ちましたが、今のところ大きなデメリットは感じていません。
強いて言うなら2ヶ月に1度の受診が面倒なんですが、処方薬が貰えるんでメリットが上回ります。
私の場合はありませんでしたが、もし病院で誰かと鉢合わせしたりしたら、自分の疾患のことがバレるリスクがあるかも知れません。
とは言っても、相手も何らかの疾患を持っているから通ってるわけでお互い様ですね。
以上が私が発達障害の診断を受けた体験談でした。
このブログではASDの私が、発達障害についてや、生活改善に関する情報を記事にしています。良ければ他の記事も覗いて見て下さい。

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